ニューマリDSの乱数調整について(青甲羅乱数+α): part 1

まずは青甲羅乱数の説明をお読みください。

 青甲羅乱数を導入してからおよそ一年経ち、その間に世界記録は大幅に更新されました(23:14 → 22:52.133)。序盤リセットの回数を最小限まで抑え、動きの最適化に目を向けやすくなったのも乱数のお陰と言っても過言ではないぐらいです。 

 

最適化が進むあまり、any%の限界が見えつつあるのも事実です。様々な運が絡むのにも関わらず、現世界記録はたかだか理論値+7秒くらいに収まっており、唯一RTAに組み込められていない技といえば8-2の空中二段甲羅ジャンプぐらいです。

 

大幅更新を狙うためとは言え、フレーム技を開始9分地点で一発で決める自信のある走者はそうそういないでしょう。そこで、青甲羅乱数を延長できないだろうか?と考えました。旧TASを見てみると、5-屋でハンマーブロスからマメキノコを回収して半強制スクロールをスキップし、8-2で再び甲羅を回収するという荒技で時間短縮しています。人力プレイで5-GHをどれほど短縮できるかはさておき、行われていることは青甲羅乱数とは本質的に同じです。毎回同じようにプレイすることでマップ上のブロス・パタパタを操作し、思った通りのアイテムを出す。理論上、人力でも可能ではないでしょうか?…と言いたいところですが、課題は山積み。

 

・地底レベルでの乱数消費は不定じゃないの?

TASVideos / Front Pageによると、地底レベルのBGMによって勝手に(しかもランダムに)乱数が消費されてしまうとのこと。ただ、これはあくまでエミュレーターを使った時の場合で、実機・VCを用いた厳密な検証は行われていません。とあるVC走者の生放送を視聴していた時のことですが、地底に滞在している時間によらずマップのパタパタの動きが一定であったという事例がありました。これをみる限り、エミュレーターと実機は互換性がないと思われます。したがって、1-2以降の乱数は十分可能ではないか?と考えています。

→訂正: 「地底に滞在している時間によらず」ではなく、正しくは「地底に滞在している時間を一定に揃えさせすればパタパタの動きは調整できる」です。地底滞在時の消費契機は完全にランダムではありません。

 

・どうやってブロス・パタパタを思ったように操作するつもり?

→完全に試行錯誤です。一旦ワールド1までの動きを固定しておいて、そこから各レベルの二段ジャンプの回数(+崩すブロックの個数、壁キックの回数)を変化させて実験します。ポケモンの乱数とは違って「こうすればこう振る舞う」といった情報は一切得られないため、こうする他にありません。単純確率で挑む時とは違って、狙ったアイテムを回収するのは多少簡単になってると思います。

 

ちょうどブログを書いている現在、ワールド1の挙動を固定できるかどうかをノロノロ試しています。結果が出たら報告します。

次回は結果報告、および青甲羅乱数に残ってる謎について触れたいと思います。